もしまた一人暮らしをするのなら

別に結婚生活に不満があるわけじゃないですよ。

いろいろあって、僕は自分が思っていたよりもずっとずっと早く結婚しました。どんぐらい早かったかというと10年ぐらい早いイメージ。
なんなら結婚って仕組みがよく想像できなかったし、結婚する意味もよくわからなかったので、ずっと未婚でも全然構わないなと思ってさえいました。でも結婚したら結婚したで楽しかったのでとても喜ばしいことです。

さて、僕はあのまま独身だったらどこで何をして、どんな部屋に住んでどんな生活をしていただろうと想像してしまいます。
結婚した時は25歳、仕事も割と順調で、一人の生活であまりお金に困ることもなくなってきた時期でした。つまり欲しいものはしっかり計画を立てれば購入でき始めた時期だったということです。

僕は当時20畳ぐらいの少し広めの部屋に住んでいました。築30年ぐらい、バブル真っ最中に作られたアパート(マンション?)だったので大変頑丈で作りもしっかりしていた。その割に場所もよくって、駐車場もあって、値段も手頃だったのをよく覚えています(ただし小さなGがたくさん出た)。
当時は自分の車一つで全て引越しを完結させていたぐらいものが無い部屋に住んでいました。机と座椅子と食器とパソコンと本と棚、そして日常に必要な食器だったりそんなものだけ。引越し先まで計画的に車で何往復かしてしまえば簡単に引越しできた。一番大きい冷蔵庫や洗濯機は重かったなあ。
でも流石に家具は重いし、効率が悪いなあと思っていたので、何かいい方法がないか考えていた時に見つけたのが、ベンチそのものが寝袋になっているものがあるという記事でした。

 

gigazine.net

 

この製品は結局どこにも売っていなかったんですが、「ああ、家具って複合的なものでいいんだ」と妙に納得したのを覚えています。
最小限でしっかりした家具を、また何通りの使い方のできる家具と考えた時に、思い浮かんだのがアウトドア用品でした。
高校生の時にThe North Faceというブランドのブルゾンを兄に教えてもらった時に、その軽さ、コンパクトさ、性能に驚愕し、また九州に来た時の梅雨時期にすごく活躍してくれたこともあって、アウトドアブランドばかり集めていました。丈夫で軽くて一つで色々な用途に使えるという夢の製品。
ちょうどその時期はアウトドア売り場が拡張され、洒落た製品も出始めてきて、もうそれを部屋に入れちゃえばいいじゃんと思い出していたのでした。

全ての家具をアウトドア製品にすることで、例えば車中泊も、引越しも、キャンプも、家出も全てが効率化され、想像的になり、あらゆる状況かでの生活スキルが向上するというメリットしかないこの生活を一度してみたかったなあ。

なので、結婚した今、妻を巻き込んで少しずつアウトドア製品を買い集めています。最近はお互いに誕生日にプレゼントを買い与える無意味さに気付き(元は二人で稼いだ給料なので)二人が楽しいものをその時に買おうというルールにしています。子供の誕生日はもちろん別です。

今日はランタンを引っ掛けるポールとハイキングなどにも使えるケトルと、コンロを囲むローテーブル的なものが届きました。
こうやって将来的には部屋のあらゆるものをアウトドア製品化し、週末は子供を誘って休日はどこかに移動し、いつどこでも米を飯盒で炊き、コーヒーをすする生活をしたいと本当に思っています。

随分勝手な妄想ですが、最近妻は乗り気で嬉しいです。結婚当時は「こいつ何をいっているんだ?」って思っていたらしいです。

週末は庭で飯盒で米を炊いて(あるいはホットサンドを焼いて)、コーヒーを作り、自活力を高めていきたいです。

秋めいてきましたね。現場keburouでした。