Di Estate Cicala
そういえば、会社に退職の意を伝えた。2ヶ月前ぐらい。おれは会社を辞める。もっというと、10年いたこの業界をさる。華麗なる転身である(うそである)。少し寂しい気もするが、スッキリした気持ちだ。これからもこの業界のことは忘れないし、繋がっていきたいし、繋がっていないといけないだろうとも思える。なので10年何とか踏ん張れたことはよかった。まだ在職するので精一杯楽しんで仕事したい。
では何をするかというと、農家をすることになる。「実家を継ぐ」のである。「実家を継ぐ」という言葉に少し嫌悪感を覚える人もいるかもしれない。わたしもその一人だ。今まで親を含めた先人たちが木を切り、根を抜き、耕し、肥させ、育ててきた畑を血縁という暴力的なまでの訳のわからないものによってあっさり「実家を継ぐ」ことが正当化されてしまうからである。
家族を巻き込むことになる。なってしまった。たくさんたくさん話し合ったし、できる限りのkとはしたつもりだ(まさにつもりになっているだけなのかもしれない)。未だに迷いがないというと嘘ではない。後ろめたさがないわけでもない。しかし、覚悟はできたつもりだ。
いくら後ろめたがろうが、血縁に物を合わせようが、おれは農家になることに決めた。そのために出来るだけ自分本位にならないように家族とできる限りの話し合いをしてきたと思う。それで「実家を継ぐ」ならばいいのではないかという考え方である。環境が変わることを前向きに考えて、新しい人生を歩む希望に、楽しみにしていけばいいのではないだろうか。
こんな感じで書くとすごい自分勝手な人みたいに見える。実際そうなのかもしれないけど。