こまめにガンプラを作ること②

とても下手くそ

 当然だが作り始めるととても下手なことが判明する。

プラモデルを作成する際、パーツとパーツの合わせ目を消したりするテクニックなどがある。プラスティックを溶かす接着剤で接着面を溶かし、溶かすことで盛り上がった部分を乾いてから削ることで継ぎ目を消し、接着を完全なものにする。金属の溶接と仕組みは似ている。
これが意外と難しい。
接着部分が乾く前に指で触れてしまうと、指に接着剤が付着し、その指でパーツに触れてしまうと、パーツが溶ける。指紋が残る。パーツはとても小さいのでピンセットやそのほかの道具を使いながらうまいことくっつけようとするも、なかなかうまくいかない。そのほかヤスリの削り方、塗装など複数の技術がとても未熟だ。

そう、不器用なのである。下手くそである。
実際に作り初めてみて、細かい作業はじっくり丁寧に行わないと綺麗にならないなどの問題が発生する。こういったじっくり丁寧に行う作業が苦手なのである。

精神と忍耐力の鍛錬

 僕がこの手の作業が苦手なことはお判りいただけたかと思う。
プラモデルはこの苦手な作業を克服するのにうってつけだと思ったので趣味として最適だと考えた。

育児をし、家事をし、その他設定したタスクをこなす。そして、気が向いたらプラモデル制作に取り掛かるようにしている。
短時間で、丁寧にゆっくり行うことは悪くない。今日はどこまでやろうか、次回はどの部分をやろうかなど考えながらこなしていくのは楽しい。

プラモデルを作り始めてから三つ作成した。一つ目は部分塗装とトップコート(表面の質感を整える作業)、二つ目全塗装とトップコート、一番できが悪かった。三つ目は部分塗装とトップコート、ヤスリや継ぎ目消しなどに注意を払って作った。徐々に成長しているのがわかる気がする。まさに精神と忍耐力の鍛錬である。徐々にしかうまくならないし、失敗と学びの連続なのである。

スナップフィットはすごい

 三つ作成して、自分の技術は未熟であることを痛感したので、シンプルなものから作っていこうと考えた。
プラモデルも販売時期によって、製品の質、デザイン、作りやすさなど大きく異なる。今回私が練習用に選んだのは、いわゆる「旧キット」というものだ。

現在のガンプラはスナップフィット式というものを採用している。これは、接着剤がなくても、プラモデルを組み上げることができるバンダイの技術の賜物である。旧キットはこの技術が採用される前のキットで接着剤が必須である。
よって接着の練習に最適である。また接着の順番を考えながら行わないと、塗装がうまくいかなかったりするため、作成工程を考えること修練として非常に有効だと考えた。

かっこよさを決める溝

また旧キットにはモールドが少ない。プラモデルの文脈におけるモールドとは「溝」といっていいかもしれない。パーツに溝が掘ってあると、プラモデルの情報量が増える。飛行機に乗ったことがある方は飛行機の羽を思い出して欲しい。遠くから見ると大きくのっぺりしたものに見えるが、実際に近くで見ると駆動部に溝があったり、メンテナンスに使うための扉があったりと非常に細かくパーツが分かれている。こういったものを表現するのがモールドである。旧キットは昔のキットなので、こういった表現が少ないものが多い。
よって表面がのっぺりしているため、塗装の練習に最適なのである。また造形も荒いので、慎重に塗装すべき部分が少なくて済む。筆塗りのムラを調整する練習にも最適でだと考えた。

そしてゲルググ

 現在はインターネットで旧キットがいくらでも購入できるため、いくつか購入した。旧キットは昔のものなので値段が安いのも魅力なのである。

そしていまつくっているのは「ゲルググ」というモビルスーツガンダムを含めた作品中のロボットの総称)である。

WORLD|機動戦士ガンダム公式Web

ブサイクに見えるが、僕にとっては渋いと思えてしまうから不思議である。ページで見てわかるようになんか色が塗りやすそうだとおもうでしょ?

 

そんな感じで現在ゆっくり製作中だが、塗装した部分の配色を間違っていたことに気づいてしまうなど、すでにトラブルが起きている。
しかし、うまく作ることは目的ではなく、目標であるからそんなトラブルも楽しめている。趣味って本来こういうものなんだなと気付けてホッとしている部分もある。趣味を頑張りすぎると疲れてしまう。

楽しい趣味を見るけるのには時間がかかったが、のんびり飽きないように継続していこうとおもっている。次はいつ触れるだろうか。

ゲルググの次はズゴックを作る予定である。ズゴックも上のリンクで見て見てください。小学生がTシャツで遊んでるみたいなフォルムにも見えます