僕の理想の1日



起きると思わずに、目覚めてしまいます。
前日21時に眠ってしまい、6時半には気持ちよく目が覚めてしまいました。完璧です。
なんだか時間もあるし、やる気に満ち溢れています。やる気とは一体何かを考える必要はありません。
畳に掃除機を入念に書け、昨日の洗い物を片付け、机もきれいに吹き上げましょう。
余裕があれば、洗濯物も干しましょう。今日は晴れです。

早起きで時間が余れば、風呂です。
昨日は早く寝すぎてお風呂に入りそびれた人は、さっぱりできます。
お風呂は体を清潔に、心も豊かにしてくれます。サウナの説明にはリラックスと書いてありますからね。
清潔な格好に着替えて、身なりも整えたら、もう大丈夫です。
何が大丈夫かというと、とにかく大丈夫です。

一時帰宅して、朝ごはんを食べます。
普段急いで食べる朝ごはんは、ゆっくり時間をかけると、特別なものの気がしませんか。
パン、炊き立てご飯、みそ汁、コーヒー、フルーツなど好きなものを食べたいです。
時にはペヤング超大盛でもいいかもしれません。体重とか健康なんか気にしない日もあってもいいでしょう。
午前中は朝ごはんで終えました。贅沢に時間を使うことができましたね。

昼食は朝食を食べてすぐにはさすがに食べられないかもしれません。
しかし貴重な理想の日です。何としてもおいしいものを食べたいのが人情です。
うまいカレーライスやうまいラーメンがいいかもしれません。
うまいものをしっかり探して、自分の足で店に向かいます。
今日は晴れてよい気持ち、おなかも減って気持ちよくって一石二鳥です。
よだれもこぼれそうです。

おなかもいっぱいになったところで、タイミングが良い時間で見ることができる映画を見てもいいかもしれません
費用対効果なんて考えません。面白くなさそうな映画でも前向きに見てみることにします。
無駄なことに時間を費やせるなんてとても贅沢です。
たまには高校生が見るような若者向けの恋愛映画なんて見てもいいかもしれません。あまり見る機会もないでしょうから。

映画館で食べたポップコーンでおなかが膨れているかもしれませんが、ビールなら飲めるかもしれません。
ビールを飲めば少しおなかがすくでしょう。つまむならば焼肉がいい気がします。
ビールが苦手ならばワインでもいいかもしれません。それでも焼肉は食べられるのですから。
焼肉は偉大だと思いませんか?何かを焼くだけでこんなにおいしくなるなんて!
白米を食べると、お肉が入らなくなるので、気を付けます。気づけば今日は肉の日でした。らっきー。

酔いが回って夜風が気持ちいいです。なんならもう一軒、と行きたいところですが、
気持ちはぐっとこらえて帰りましょう。物足りないぐらいが分別がある状態といえるのかもしれません。
少し口がさみしければ、帰りにワインでも買って、おいしいチーズを買えばいいはずです。
帰ったら見ようと思っていたけど、心の余裕がなくて見られなかった小難しい映画を見ると満たされるかもしれません。
涙も出るかもしれない。頭を抱えてしまうかもしれません。
感情のはけ口を失わないように、ワインとチーズはゆっくりと消費します。まるでシングルタイプのトイレットペーパーみたいに。

ワインを一本開けたらもういい感じです。これは酩酊状態かもしれません。
映画はとうに終わり、ディスプレイからは、見ようとも思っていなかった映像が流れています。
真剣な顔をした白人の男女が、交互に映し出されます。つまらない痴話げんかでもしているのかもしれません。
甘えてきた(ご飯を切望している)猫をなでなでていると、うつらうつらしてきました。
深夜0時。電気を消すのは諦めます。薄暗い電球も消されるのをあきらめたみたいです。
おやすみなさい。なんの余韻も残さずに眠りにつきます。

 

長かった。